2010年11月25日木曜日

フェスティバル2日目

21日(日)フェステバル2日目の様子です。

“寿式三番叟(義太夫会:友和嘉会 人形:ふれあい座) ”での幕開けです。

天下泰平を願い、二人の三番叟が鈴を振りながら、激しく踊ります。


続いて“恋女房染分手綱 重の井子別れの段(義太夫会:友成会 人形:平成座)”が上演されました。
我が子である三吉に、母と名乗ることもできない重の井の苦衷が描かれた演目です。



今回のフェスティバルで、
初めて阿波十郎兵衛屋敷の舞台に立たれたお二人をご紹介したいと思います。
お一人目は、米国人のウォルター・ヘアさんです。(下段 左側)
今年から 四国大学研究生として、本格的に阿波人形浄瑠璃を学んでいらっしゃいます。
ウォルターさんが在籍されていた米・ミズーリ大学と交流がある平成座と稽古を重ね、“寿式三番叟”では見事な三味線を聞かせてくれました。



お二人目は、豊澤町若(まちわか)さんです。
この日、阿波人形浄瑠璃の三味線奏者としてプロデビューされました!
初舞台の大夫は、母の竹本友和嘉さんが務め、名月座とともに“傾城阿波の鳴門 順礼歌の段”を上演し、大きな拍手が送られていました。



出演終了後の挨拶では、
豊澤町若さん・母である竹本友和嘉さん・師匠であり祖母の豊澤町子さん親子3世代が揃いました。



フェスティバル2日間最後の上演は、“えびす舞と三番叟まわし(阿波箱廻しを復活する会)”でした。
観覧席の後方から登場したえびす様2人が観覧席を練り歩きます。最初は驚いた顔をされた来館者の方々もえびす様から福をもらい笑顔になります。

全上演も終了し、プログラムの最後“パネルディスカッション”が行われました。
左から・・・
 安倍久恵さん(司会)
 辻本一英さん(阿波木偶箱廻しを復活する会顧問)
 浜口英代さん(小松島市和田島漁業協同組合参事)
 吉坂保紀さん(徳島市両国本町商店街振興組合理事長)
 池内 勲さん(勝浦座座長)
 髙野文子さん(阿波十郎兵衛座座長)
今回のテーマである【阿波のえべっさんと三番叟】について討論ユーモアを交えながら皆さんお話をされるので、終始和やかな時間となりました。
 

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