“寿式三番叟(義太夫会:友和嘉会 人形:ふれあい座) ”での幕開けです。
天下泰平を願い、二人の三番叟が鈴を振りながら、激しく踊ります。

我が子である三吉に、母と名乗ることもできない重の井の苦衷が描かれた演目です。
初めて阿波十郎兵衛屋敷の舞台に立たれたお二人をご紹介したいと思います。
お一人目は、米国人のウォルター・ヘアさんです。(下段 左側)
ウォルターさんが在籍されていた米・ミズーリ大学と交流がある平成座と稽古を重ね、“寿式三番叟”では見事な三味線を聞かせてくれました。

この日、阿波人形浄瑠璃の三味線奏者としてプロデビューされました!
初舞台の大夫は、母の竹本友和嘉さんが務め、名月座とともに“傾城阿波の鳴門 順礼歌の段”を上演し、大きな拍手が送られていました。

出演終了後の挨拶では、
豊澤町若さん・母である竹本友和嘉さん・師匠であり祖母の豊澤町子さん親子3世代が揃いました。
観覧席の後方から登場したえびす様2人が観覧席を練り歩きます。最初は驚いた顔をされた来館者の方々もえびす様から福をもらい笑顔になります。