2011年11月25日金曜日

フェスティバル③

上演以外には、【人形浄瑠璃よもやま話】(浄瑠璃についての解説)のコーナーが設けられました。

豊澤町若さんが、浄瑠璃で使用する三味線の説明をしてくださいました。
向かって左が阿波踊りで使用される細棹三味線。
右が浄瑠璃や義太夫節で使用される太棹三味線です。棹も太く、胴も大きく、絃も太くなっています。


こちらは、人形師 人形洋こと甘利洋一郎さんが木偶の頭(かしら)の説明をしてくださいました。


左が、阿波木偶。右が文楽人形。阿波人形浄瑠璃は、昔は野外での上演が殆どだった為に、よくわかるように顔が大きく迫力が出るように作られており、比較すると大きさの違いがはっきりと分かります。


その他の時間では、展示室内で阿波木偶制作実演もしてくださり、

からくりに興味津々の子ども達に実際に木偶に触れてもらい説明をされていました。




フェスティバル2日間の最後のプログラムは、

パネルディスカッション【阿波人形浄瑠璃の後継者育成を考える】で締めくくられました。

ご自身も人形座 座員や大夫としてフェスティバルにも出演し、子ども達への指導もされている各代表者の方が参加されました。





(指導にあたっている団体)→(指導先)       

・徳島文理大学教育・研究支援グループ石岡明子さん→徳島文理大学人形浄瑠璃部

・城北座          →城北高校民芸部

・平成座座長 藤本宗子さん→川内・藍住子ども人形浄瑠璃クラブ・川内中学校民芸部

・寄井座          →神領小学校学童保育「すだち座」

・勝浦座          →勝浦こども阿波人形芝居教室・勝浦高校民芸部



 現在の阿波人形浄瑠璃と子ども達への伝承についての意見交換が行われました。来館者の方からの質問・意見も交え約1時間のパネルディスカッションでは、

「徳島の人形座だからこそ、地元のこども達にも郷土芸能の良さを知って欲しい。学校での公演する機会が欲しい。」といった意見がでていました。


 

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